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大連 大規模抗議にトップも動く

2011年08月17日

 

 【新唐人2011年8月17日付ニュース】中国東北部の工業都市、大連で8月14日午前、数万人の市民が役所前で抗議。発がん物質を生産する工場の移転を求めました。大連市トップが現場に赴き、事態を収めようとしましたが、市民は納得しませんでした。最終的に当局は、工場の移転を約束したものの、いまだにその期限を発表していません。

 
家族連れを含めた大勢の市民が大連市政府の役所前にある広場に集まり抗議。当局が動員した武装警官に何重にも取り囲まれたものの、市民は臆することもなく、「パラキシレンがある限り、大連に未来はない」などの内容の横断幕を掲げました。発がん物質であるパラキシレンを生産する工場の移転を求めているのです。
 
大規模な市民の抗議に、大連市のトップも動きました。現場を訪れ、「大連市を代表して、この工場の移転を約束する」と述べたものの、政府に不信を抱く市民は期限を区切るよう求めました。
 
大連市トップ 唐軍:「現場を離れなさい、もめごとを起こす者を我々は容赦しない!」
 
民衆:「期限を区切れ」
 
13日の午後5時、地元住民は取材に対し、当局が工場の移転を約束したと答えました。
 
地元住民:「政府は工場移転を約束しました。長興島に移転するそうです。
 
記者:「移転はいつですか」
 
地元住民:「いつ?近いうちです。近いうちに移転するでしょう」
 
PXとも呼ばれるパラキシレンは、プラスチックやフィルム、合成繊維の原料となる発がん物質です。今月の8日、大型台風の影響で工場の防波堤が損壊して以来、パラキシレンの流出を恐れる市民のパニックが続いています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/08/14/atext573985.html.-大连数万抗议毒工厂-书记喊话人民怒吼.html (中国語)
 

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